Tulipはデジタルデバイスからデータを取り込むことができます。
本記事ではHID形式でデータを出力するデジタルデバイスの接続方法をミツトヨ社製デジタルノギスを例にご紹介します。
HID接続とは
キーボードやマウスのような入力デバイスをBluetooth通信によって無線化できる接続方式です。
接続したPCやタブレットのメモ帳等に出力値が取り込めるデバイスは、下記の方法で接続可能です。
デジタルデバイスとPCの接続
・無線:Bluetoothでの接続(Windowsの場合)
※Bluetoothが利用できる端末であればPC以外でも接続可能です。
※今回接続するデジタルノギスをBluetoothで接続する場合、本体とは別にU-WAVEが必要になります。
- 「Windowsマーク」>「設定」>「デバイス」を開く
- 「Bluetoothとその他のデバイス」を開いてBluetoothが有効になっていることを確認し、「Bluetoothまたはその他のデバイスを追加する」をクリックする
- 「Bluetooth」をクリックし、接続するデバイスを選択してペアリングを行う
- 「Bluetoothとその他のデバイス」画面に戻り、デジタルデバイスがペアリング済みになっていることを確認する
- メモ帳等を開き、デジタルデバイスの値が入力されるかを確認し、問題なければ接続完了
・有線:USBケーブルでの接続
※別途USBケーブルが必要になります。
- USBケーブルをデジタルデバイス・PCに接続する
- メモ帳等を開き、デジタルデバイスの値が入力されるかを確認し、問題がなければ接続完了
App設定手順(無線・有線共通)
- App Editorで計測値を取り込みたいアプリのステップを開く
- 画面上部のツールボックスの「テキスト」より「変数」を選択し、ステップ上に配置する
- 配置した変数を選択し、右ペイン「ウィジェット」の「データソース」から変数タイプ:浮動小数点の変数を選択または作成して割り当てる
※変数タイプは保存したいデータ型によって異なります。(文字列で保存したい場合は「テキスト」)
※変数の作成方法はこちら - ステップの「マシンとデバイス」の「+(トリガを追加)」をクリックする
- 下記の通り、式でTEXTTONUMBER関数を使い、取り込んだ測定値のデータ型をテキストから数値に変換して変数に保存するトリガを設定する
※デバイスはバーコードスキャナを選択する
※値はデフォルトではテキストとして取り込まれる - AppEditor画面右上「テスト」より、開発者モードで測定値が入力されるかを確認する
※Bluetoothは、Bluetooth SIG, Inc.の商標または登録商標です。
※Windowsは、米国Microsoft Corporationの商標または登録商標です。
※U-WAVEは株式会社ミツトヨの商標または登録商標です。