TULIPで扱う「変数」について記載します。
変数とは、アプリ上で扱うデータを保持するための入れ物のことです。テキスト入力ウィジェットや数値入力ウィジェットに変数を割り当てて、入力された値を変数に格納します。変数に格納された値は変数ウィジェットで値を表示したり、トリガアクションで値を保存したりできます。
また、変数の値はアプリ完了時に自動的に保存されるので、集計・分析に活用できます。なお、1つの変数につき、1つの値(アプリ完了時に格納されていた値)のみ保存が可能なので集計・分析に利用する場合は考慮が必要です。
変数タイプ
変数タイプとは、変数に入力・表示するデータの種別です。変数には予め数値・テキストなど設定した変数タイプのデータしか入力・表示できません。例えば、測定器から出力した数値や手入力した数値を入れる場合は、変数タイプが数値(整数または浮動小数点数)の変数を使用します。また、異なる変数タイプ同士でのデータのやり取りもできません。(変数タイプが数値の変数に保存されている値を、変数タイプがテキストの変数に直接保存することはできません。ただし、関数を使用して変数タイプを変更すれば可能な場合もあります。)変数タイプは後から変更することができないため、変数作成時は注意してください。
変数タイプの種類
- 真偽値(ブール)
はい(True) / いいえ(False)の真偽値の変数タイプ
チェックボックスウィジェットで主に使用する - テキスト
テキスト文字列の変数タイプ - 整数/浮動小数点数
数値(整数/浮動小数点数)の変数タイプ - オブジェクト
外部Web APIとデータ連携する際に使用する変数タイプ
※オブジェクト内にテキストや整数など複数の変数タイプを含めることができる - マシン
マシン名を表示する際に使用する変数タイプ - ステーション
ステーション名の変数タイプ
基本的にはアプリ情報のステーション名と同じ扱い - ファイル
動画やPDF等の保存先URLを格納する変数タイプ - ユーザー
ユーザー名を表示する際に使用する変数
基本的にはアプリ情報のユーザーと同じ扱い - 画像
画像の変数タイプ - 間隔
時間間隔(インターバル)の変数タイプ
経過時間や、30分等の時間の間隔を格納する - 色
色の変数タイプ - 日時
日時の変数タイプ
※全ての変数タイプは「種別:リスト」をONにして配列(リスト)化することで、1つの変数に複数のデータを格納できます。